「前に渋谷区役所の前でさ~、
くさやの干物を七輪で焼いたホームレスがいて。
区役所じゅうににおいが立ち込めて
消防車が出動する異臭騒ぎになったんだよ~!」
新島の宿で会った人に聞いたのは、
すでに、くさやの干物をお土産用に買ったあとだった。
島焼酎の「嶋自慢」飲みながら、
肴は、瓶詰めの「焼くさや」。
初心者向けに、醤油で味付けしたもので、
私にとって、それがくさや初体験。
くさやを手づくりしている島の人たちを取材したから、
「いやだ~、くさぁ~い」
なんて、もう思えなかったし、
たしかにクセはあるけど、べつに嫌いじゃないかも。
島焼酎がぐんぐん進む珍味だ・・・・と思った。
でも、焼くさやならともかく、
生の干物は、やばいよ・・・と、その人がいうのだ。
「都内のアパートで焼くなんてとんでもない。
大騒ぎになっちゃうよ」
翌日、島のおばさんに聞いたら、
「うちの息子も都内に住んでいて。
(※あ、新島も都内・・・ですけどね)。
くさやが大好きで食べたいらしいんだけど、
干物はさすがに焼けないからって、
いつも、焼いたやつを送ってるのよ」・・・・だって。
そうか、焼くとそんなにやばいのか・・・・。
笹塚で異臭騒ぎ。
消防車、3台出動
まぁ、そうなったらなったで、
「ネタ」として面白いかも・・・・。
べつに、
「住宅街でくさやを焼くべからず」という規制があるわけじゃなし。
やけっぱちで焼いてみた。
アオムロのくさや。
なんともいえないにおい・・・が漂う。
ネットで調べたら
「死体を焼くようなにおいがする」と通報騒ぎもあったらしい。
死体を焼くにおいはよくわかんないけど、
もっと、シモ系の・・・
おしっこが溜まったまま2~3日放置された地下街の階段・・・
みたいなにおいがする。
不安になって外へ出てみたけど、
思ったほど、においは漏れていない。
大丈夫、
渋谷区内のアパートでも、
くさやは焼いて大丈夫でした。
干物は3枚買ってきて、
1枚はご近所のカメラマンさんSMさんにあげた。
笹塚駅前のマンション住まいの彼女が
異臭騒ぎを起こしてないか。
今のところ報告はない。
もう1枚、どうしよっかな~、
ジブンで食べても全然いいんだけど、
何となく、もう十分堪能した気がして
明日「ひだまり手づくり塾」の撮影に行くハセベ君にメール。
「ハセベ君はくさや、平気な人ですか。
だったらお土産持っていくけど、
絶対持ってこないで~! っていう人ならやめときます(笑)」
じつは新島からうちの親にゆうパックで送ったんだけど、
焼くさやですら、どうにもこうにも臭くてダメだったらしい。
「手を洗ってもにおいがとれない~」と電話口で悲鳴をあげるハハ。
干物は、好きそうな知人にあげるといっていた。
食べられないお土産・・・・ほど、メーワクなものはないわけで。
事前の確認が必要なんですね。
そしたら、しばらくして返事。
「くさや、めちゃくちゃ嬉しいです!
ぜひお願いします」
・・・・・ハセベ君ちも集合住宅だけど、
なんのためらいもない返事だな~。
(さすが、B型は天真爛漫)。
明日かあさってあたり、
荻窪で異臭騒ぎが起きても、
原因は「くさや」ですから。
美人妻のみーちゃんが怒らないかチト心配。