「そんなところで寝てると風邪引くよ。
さっさとお風呂入って、布団で寝なさい」
子供のころから、ハハに何度こう言われてきたことか。
いまだに実家に帰ると、しょっちゅう言われている。
テレビ観ながらお酒飲んで、
こたつでうたた寝・・・・という冬の陳腐な時間が私は大好きなのだ。
夜も更け、ハハが寝る前に
居間の電気を消しながら、呆れて声をかけていく。
私は「めんどうくさいなぁ。。。せっかくきもちよく寝てたのに。。。」
と思いつつ、暗くなった居間から
やれやれと起き上がり、あったかいお風呂に入りにいくのだ。
2月はほとんど布団で寝なかった。
はっきりいって、この冬は、
ちんぷ荘に住んでいるというより、
こたつに住んでいるといったほうが正しい。
こたつでうたた寝は「幸せな家族」の象徴だったはずなのに、
誰も起こしてくれない、ひとり暮らしの今は、
「孤独なライター」の象徴だ。
いやいや、「孤独なライター」がみんな、
冬の夜、こたつむしになるわけじゃない。
まっとうなライターはこたつなんかじゃ仕事しない。
ちゃんと、仕事用のデスクというものを持っている。
(ひと暮らし歴1年目のライターKKくんでさえも・・・!)
あっしときたら、家で仕事中はこたつから一歩も出ず、
ごはんを食べるときは、ノートパソコンを畳におろすだけ。
そして、深夜。
受験生みたいにラジオを聴きながら夜なべ。
気が付くとそのまま寝てしまっていて、
もそもそ・・・と、こたつで目覚める日々。
こんなこと書くと、
「こたつで仮眠しかしてないなんて・・・大丈夫?」
と心配する心やさしき御仁もいるかもしれない。
仮眠というのが、せいぜい2~3時間のレベルなら、
こたつむしは、しっかり5時間以上寝ている。
「だったら、ちゃんと布団で寝ればいいじゃん!」
と自分で自分に毎朝突っ込んでいる。
昨日なんて、
「これなら、さすがにこたつむしにはならんだろう」と、
夜なべ仕事にとりかかる前に、予め布団を敷いておいたのに、
今朝もしっかり、
すぐ隣に敷いた布団ではなく、こたつで目覚めた。
・・・・やれやれ。
前略、母さん。
この冬はほぼ毎日こたつで寝ています。
母さんは
「そんなとこで寝てると風邪引くよ・・・」と
言っていたけど、
今のところ、風邪も引かずに元気です。
ただ、これじゃ万年腰痛が悪化するばかりなので、
今日こそは、
あったかいこたつから出るのを面倒くさがらず、
ちゃんと布団で寝たいと思います。
なかなか、
「人並みのまっとうな暮らし」ができないダメ娘を
いつも名古屋から見守ってくれていてありがとう。
今日はわがハハの誕生日。
お母さん、誕生日おめでとう。
こたつむしは、
今日もこたつの中でパソコンに向かいながら、
チチとハハの幸せを祈ってます。
ピース!
追伸:
たったいま、ハハから電話があった。
いつもの声とは明らかに違う、困惑声だ。
「いま、宅急便が届いたんだけど。。。
TMさまって手紙と、
なんか写真が入ってるんだけど。。。」
「疑惑のササヅカ事件」だ!
といってもこの事件、めっちゃ単純明快。
27年後にやっと真相がわかるような事件ではない。
昨夜、ハハの誕生日に間に合うように
プレゼントを近所のコンビニから出すときに、
カメラマンTさんに戻す写真のベタ焼きも一緒に出した。
(いつもは編集部からヤマト便を出すのだけど、
週末に現像焼くかもしれないからコンビニで出したほうが早いかと思って)
そのとき、
「こっちを、こっちに貼って出してくださいね!」
と、それぞれの荷物の上に
その場で書いた用紙を置いて説明したんだけど。
なんか、いかにも新人くさい若い娘さんは、
2個の宅急便にいっぱいいっぱいで
あんまり聞いてなかったらしい。
「ちゃんと貼るとこまで確認しないとね~」
冷静沈着なTさんは言っていたけど、
現像は来週やる予定だったので、問題なさそうだ。
残念なのは、ハハの誕生日にちゃんと届かなかったことぐらい。
でも、来週金曜、
岐阜・伊勢出張で実家に泊まるので、まぁそのとき手渡そう。
「もうびっくりして
心臓飛びだしそうになったよ!」
・・・・って、お母さんも大げさな~。
まったく、忘れられないバースデーですな(笑)。
みなさん、
宅急便2個同時出しのときはご注意あれ!