先週の木曜から4泊5日で、フジロックに行ってきた。
フジロックには、「b*p」がまだこの世に生まれてなかった02年から
ビーパル編集部の一員として、参加させてもらってる。
日本縦断中だった05年だけ欠席で、
あとはずっと、苗場でキャンプする5日間から夏がはじまってきた。
「b*p」のおかげで若いスタッフも急激に増え、
さすがに今年はもう声はかからないだろうなぁ~、
定員があるなら、若者にどんどん体験してもらったほうがよかばってん。
06年の朝霧ジャムが終わったときに、
私の中で夏フェスは卒業した・・・と思っていたんだけど。
出発3日前に、「席はあいてますよ」といわれ、
いきます、いきますと二つ返事。
お祭り好きは、
誘われる限りは絶対にジブンの意思では卒業できないわけで。
「いいじゃないですか。好きならムリに卒業しなくたって」
あすかちゃんのセリフ、去年も聞いた気がするなぁ。
しゃぼん玉のようなワクワクも、
長いキャンプでジブンのワガママや小心者っぷりも全開になるこの場所が。
私はたしかに好きなんだなぁと思った。
今回は、前夜祭に偶然見た沖縄の大道芸人君の
あやつり人形のパントマイムで、
思わず泣いてしまった。
倒れても倒れても、立ち上がるあやつり人形が
ジブンに思えた・・・・なんて言うのはあまりに陳腐でヤですけど。
ほかにも涙を流してる女の子を見たときは、
なんかうれしかった。
「誰かとつながる」とか「ジブンをひらく」というフレーズ、
あの大道芸を地べたに座って見てた瞬間がまさにそうだったよ。
目当てのライブに向かうときの、前のめりな感じも、
きれいな光に包まれるひとときも、
ライブの興奮の余韻のままに飲む生ビールも、
まかないの弁当を青空の下でまったり食べる午後も、
ひさびさにスカパラで踊りまくったあとに
立ったまま寝そうになりながら見たケミカルブラザーズも、
オンナふたりの「ちょいさみ」から徐々にハイテンションになってゆく宿直の夜更けも、
焚き火をしてる間に少しずつ明けてゆく空の色も、
豪雨の撤収のあとに「キャンプよろず相談所」のみんなと虹になった瞬間も、
全部ちゃんとココロに刻んでおこう。
今回のフジロックは、楽しい瞬間だけ写真を撮ろうと思っていた。
家に帰ってPCに入れたら、279枚も写真があって、びっくりした。
帰りの高速道路のSA、
こういうおバカな写真をつい撮りたくなるキミたちとの夏、
いつか離れ離れになっても、この瞬間を一緒に過ごしたことは忘れないよ、絶対。