あと1週間で「あの日」が来るね。
わが家のスーパー事務方(ハハ)からメールがあったのは
7月10日のこと。
「あの日」ってなんだっけ・・・。
0.001秒考えて、あぁ! と納得。
どしゃ降りの雨の峠ですっころび、
ドクターヘリで運ばれた「あの日」だ。
おかげ様でぶじに1年経ちました。
前にある編集者の人と徹夜明けごはんを食べていて
「私が助かったのはハハの守護霊が強いからだと思います」
そう何気なく話したら、
編集さんはしばらく、私のハハがあの世にいると思っていたみたいで。
「え~? うちのハハ、ぴんぴんしてますよ~♪」
と言ったら、「生きてる人のことは守護霊とは言わないんだよっ!」と突っ込まれた。
・・・言わないっけ?
入院中は、窓の外をママチャリで走る人を見ただけで
(なんて自由でシアワセそうなんだろう・・・)と涙が出そうだった。
人は欲張りないきもので、
いざ自由に走れる身になると、
もっともっと・・・! といろんな欲望を抱く。
そして、欲望のぶんの努力をせず、
だらだらと不甲斐ない日々を送ってしまう。
サイアクなあの日から一周年ってことで
もう一度、純粋に走ろう、と思った。
純粋に走っていきたい場所。
それは「お墓」だった。
・・・って書くと、なんかシュールですけど。
いつか行こうと思っていた
キヨシローのお墓参り です。
笹塚から八王子までは甲州街道で約35km。
ちょろいちょろい、昼にはつくな~と思ったんですが。
スキッパーくんと信号待ちしながら安全走行してると
やたら遠かった~。
熱中症にならないよう、コンビニでポカリ。
腹ぺこになったので日野あたりでネパールカレー。
「すごく汗かいてますね」
イケメンネパール人のウエイターさんが
何度も水を注いでくれて、恐縮です(笑)。
お墓に着いたら、私が三度のメシより好きな飛行機雲。
お花を買って、
「清志郎さんへのメッセージはこちらに書いてお花に添えてください」
とあった紙に汗だく状態でメッセージを書く。
送別会の色紙とかもそうですが、
とっさに書くメッセージって、ほんとダサイ。
校正したくなったけど、まぁ仕方ないか・・・とそのままにした。
(何を書いたか気になる人は明日あたりお墓参りを)
男子2人組の先客がいた。
キヨシローと一対一で話したかったので、
ちらっと待っていたら
「待っている人がいるよ」と慌てさせちゃったので反省。
どうか好きなだけゆっくりしてくだされ・・・と
他のお墓を見ながらB地区を一周。
一周したら男子2人組はもういなかったので
(ほんと急がせちゃって悪かったなぁ・・・)と思いつつ、
キヨシローのお墓とどきどき初対面。
とても暑い午後だったので。
いつかの野音の
「暑いね~。仲井戸くん、プールいった?」の言葉を思い出し、
お墓にバシャーンと水をかけてあげたかったのだけれど。
立派な大理石にお水をかけていいものかためらわれ、
とりあえず、真夏の庭に水まきするように
お墓の周りの砂利に水まき。
お墓には、真新しい花がいっぱいで、
ステージ衣装みたいにカラフルでした。
さすがキヨシロー、愛されてるなぁとうれしくなる。
中日ドラゴンズの応援用ミニバットが飾ってあって、
そうだ、キヨシローはドラゴンズファンだった・・・と思う。
高校生のとき、私は中日球場でそのバットを売るバイトをしてたんですよ・・・。
自転車で旅をする楽しさを
あなたに教わりました。
元気になってまた自由に乗れるようになって
やっぱり自転車が好きだ・・・と心から思います。
だから、もうしばらくは
天国ロックンロールショウに追っかけしないけど、
どうか安らかに。
ほんとうにありがとうございます・・・と話しかけた。
お墓の前に石のベンチもあって、
自転車じゃなければ、
缶ビールをお供えして、
私も「乾杯~!」といきたい気分。
しかしアジー!
新たな参拝客が来たので、
再度手を合わせてから、お墓を後にした。
たぶん、いつかまた来るだろうから。
帰り道、いろんな自転車人とすれ違った。
私よりバリバリ速そうなロードの兄さんに
「どうぞ」と青信号で譲られたのははじめてだ。
お~、レディファースト自転車人♪
どうも・・・と先を走った手前、
ちんたら走っちゃマズイかな~と、
スキッパーをがしがしこいだ。
甲州街道で前をゆく素敵なバイク。
おお! これはもしかして、
いま巷で大流行らしいロングテール・・・じゃあないですか!?
(街で走ってる人に遭遇したのはじめて!)
スピーカーから日本語ロックが流れ、
なんだか超ハッピーなオーラが漂っていた。
走りながら、後ろ姿を激写。
「かわいいですね~!」
信号待ちで見た赤いフレームのかわいさにズキュンとなって
思わず話しかけたら、
「僕も黒いスキッパー持ってるんですよ。
この後ろに乗っけて走ったりしてる」
田舎道だったら、
そのまま写真を撮らせてもらい、
ひつこく30分は立ち話したいところだけど、
超混雑の甲州街道でゼッケン42さんはどこかに消えた。
帰り道に
鳴木屋さん に寄ったら、
なんと、そのゼッケン42さんもいました。
「ここはロングテールの聖地ですから!」
お~、
SURLYだったんだぁ!
真っ赤なビッグダミー、むっちゃかわいい! 欲しい~!
お店の試乗車でロングテールも初体験させてもらった。
なんのストレスもなく、ゆったり走れる。
お金と置き場所あったら、絶対買うなぁ。。。
しかし、夏の終わりに、新しい相棒がやってくる。
夏の八重山行きをあきらめて新相棒を待つ自転車操業の私には
ちょっとムリ・・・と、あふれる物欲をセーブする。
ちなみに、ゼッケン42さんはバンドマンでした。
「デブパレード」ってバンドやってるそうです。
「youTubeで早速検索しま~す♪」と、
鳴木屋さんでちょっこしお喋りさせてもらいました。
(追記:いま見つけた
ご本人のブログのyouTube、必見ですよ~~~!!)
なにもオチはないけど、
真夏にどかどか汗かきながらチャリで出かけると、
いろんな出会いがあるもんだなぁ・・・と楽しくなった。
梅雨明けと同時に
8月生まれの夏オンナが大好きな夏がやってきた。
とりあえずこの夏は、小さな相棒スキッパーとがんがん走りまっせ~。