陳腐な旅人日記


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渚の3日間

最南端の海辺で3日間のんびり過ごした。
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日本最南端の波照間島?
九州最南端の佐多岬?
それとも、本州最南端の・・・・

いえいえ、房総半島の最南端であります。

小学館のWEB雑誌「SOOK」で連載中の
「高樹沙耶 渚に家を建てました」の取材で
南房総の楽園「umoja-lani」に行ってきたのです。

今回は海の見えるデッキにパーゴラを立てることになり、
友人のフリーカーペンター新田さんと
2泊3日の合宿をすることになったのだ。

火曜日の午後、南房総に到着。
さっそく、立てる場所とサイズを確認する。

「ここに、日差しを避けながら昼寝できるパーゴラがあって
キウイとかがぶら下がってたらいいな~! って」と沙耶さん。
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新田さんが寸法を出したところで、
館山のカインズホームまでお買い物~。
ホームセンターに行くと、
DIY気分ががぜん高まってきます。
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この日の月、きれいだったなぁ。
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畑をやってる沙耶さんちには
いつもとれたての野菜がいっぱい。
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この日は、地元の人が差し入れしてくれた新鮮なアジとイワシも使い、
沙耶さんがおいしい手料理をごちそうしてくれた。
沙耶さん、料理もすごく上手。
「うちのおばあちゃんや母が料理好きだったからね~、
私も見様見真似で覚えた感じかな」

パスタ以外はぜんぶ南房総でとれたて食材、
このパスタ、げきうまです~!
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沙耶さんちにお邪魔するのは6回目だけど、
今までは日帰りの慌しい取材ばかり。
渚のおうちにはテレビや雑誌の取材が続々とくるので、
前回まではたぶん、私の名前もろくに覚えてもらってなかった(・・・と思う)。
会うたびにステキだな~と思っていた沙耶さんと
今回はじめてゆっくりお酒を飲みながら、
取材とはぜんぜん関係ないおしゃべりもでき、
やっと名前で呼んでもらえるようになった。

素面でもほろ酔いでも、沙耶さんトークは潔くって面白い。
長い時間を一緒に過ごして、
今までよりもっと沙耶さんの魅力がわかった気がする。
きれいな女優さんがただ田舎暮らしをしてるだけじゃない。
このヒトはとことん前向きに、
自分の楽園をつくるところから地球を変えていこうとしてるのだ。

静岡から上京して芸能界に入り、
六本木で遊びまくっていた10~20代の頃と価値観は180度変わっても、
どんな時代もきっちり本気で生きてきたから、
40代のいま、こんなふうに堂々とすっぴんで笑っていられるんだなぁと思う。


翌日は朝6時前に目が覚めた。
デッキで朝の海を眺めながらのんびりヨガをして、
ドラマ『相棒』の収録のために
車を運転して東京に向かう沙耶さんを「いってらっしゃ~い!」と見送る。

この日は、新田さんが翌日の撮影のために下準備。
私はとくにすることもないので、
スタッフの江畑ちゃんが近所の人たちとやっていた「燻煙」をのんびり見学。
もみがらタワーはゆっくり燻されて炭になり、
畑の土壌改良剤になるそうだ。
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江畑ちゃんがつくってくれたお昼ごはん。
とれたて野菜どっさりのカレー、これまたおいしい!
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午後は海が見えるテラスでビーパルの校了をしたり。
沙耶さん主演&プロデュースのDVD『シレーナ』を観たり。
このDVDには与那国島の海底遺跡も出てくる。
私は、恐怖の体験ダイビングでちょこっと潜った程度だけど、
沙耶さんは人魚の姿で優雅に泳いでる。
フリーダイビングであんな海底まで潜れるなんて、すごすぎます~!

「なんだか与那国の海が恋しくなったなぁ・・・」

ビールとおつまみを出してくれた江畑ちゃんに言ったら、
「私が以前バイトしてた小笠原の母島もいいですよ」と江畑ちゃん。
彼女もやっぱり旅人なのだ。
母島、行ってみたいなぁ。行っちゃおうかな~という話で盛り上がる。
さらっとした海風と潮騒の中でゆるゆる過ぎる夕暮れ、
何てことないけど、私にはとても贅沢な時間だった。

夕飯を済ませて帰るという沙耶さんの電話で、
この夜は3人で食事。
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焼き魚やおかず味噌、酢の物、お味噌汁は江畑ちゃん、
ゴーヤチャンプルーは私がつくりました。
都会のスーパーのへちゃっとしたゴーヤと違い、
しゃっきり新鮮なゴーヤ+特選調味料のおかげで、我ながらいい感じ。
umoja-laniでこの秋収穫したばかりの
「感動の涙なしではいただけ米(まい)」がうまいこと、うまいこと!
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8時ごろ、沙耶さんが帰宅した頃には
すっかり焼酎で酔っ払っていて、
ご主人様がお風呂に入ってるうちにバクスイ。
「かとう、早くも落ちたな」
沙耶さんは呆れて笑ってた・・・というのを翌朝聞いた。


3日目は朝から雨。
びしょ濡れのデッキを眺めながら、
カメラマンのFさんが10時に来るまでに何とか止んでくれないかな・・・と祈りつつ。

庭でミツバチ見学。
この秋から、沙耶さんは養蜂もはじめたそうで、
蜂に刺されないように完全防備、でも、すかさず板のはしっこの蜂蜜をぺろり。
蜂を飼うのって大変だけど面白そう。
おいしい蜂蜜がたっぷり採れる日が楽しみだなぁ。
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空に祈ったおかげで、
撮影のときには無事晴れました。
午後3時半、ついにパーゴラが完成!
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新田さんはこの仕事とB型っぽい能天気な人柄が認められ(?)、
来月に薪小屋をつくる仕事もGET。
いろんな人と人がつながって、面白い連載に育っていきそうです。
この3日間、ほんとうに楽しかった~。


・・・・と、ここまで読んでくれたアナタのために特別サービス。

「SOOK」は会員専用の有料サイトなんですが、
無料で閲覧できるパスワードをこっそり教えちゃいます。
ただし、パスワード有効期限は9月30日まで。

SOOKのHP(http://www.magsook.jp)トップの上のほうにある
「Magazine's SOOK」の文字をクリックしたあと、「渚でくらす」の表紙をクリック。
「OCNペイオンで定期購読登録済みの方」のほうに進み、下記を入力してください。

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パスワード:tE78d6SP

最新号では、沙耶さんの連載のほかに、
先日高知で取材してきた「メジカ」の記事も書いてます。
尊敬する大先輩Kさんの連載のピンチヒッター、
格調高い文体を表面的にマネしてみましたが、
そこはかとなくにじみ出るちんぷ色・・・、
魚通の人が見たら、つっこみどころ満載だと思うので、
さら~っと読んでくださいな(笑)。
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by tinpunatabibito | 2007-09-29 01:47 | Comments(2)


何が自由か、知っている。

3連休の間に
ずっと観たかった映画を2本観た。

1本めは、『めがね』。
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『かもめ食堂』のキャストとスタッフによる最新作。
かもめ・・・は、ちょっと前、レンタルDVDで観たばっかなんだけど、
「そうか! 私がやりたかったのはカフェじゃなく、食堂だったんだ!」
と、もうすっかり感化されまくりでして。

思いきって年末にフィンランドにも旅しようかな~! と思ったくらい
(たぶん、そういうミソジすぎのオンナは世間にごろごろいるでしょうな)
大好物な映画だったのです。


『めがね』のロケ地は、鹿児島の与論島。

お~、今度は南の島ですか~。

与論島は降りたことはないけど、
沖縄から奄美大島に行く途中で、寄港した。

港でぽつりぽつりと若者が降りて、
それを笑顔で出迎えるじいちゃんたちがいて。
親戚なのかな、働きにきた人かな。
船のデッキから小さなドラマを眺めながら、
できれば私も降りたいな・・・と思ったことを覚えてる。
(そのときは、いろんな島に寄り道するお金がなかったのだ)


『めがね』を試写会で観たあすかちゃん(現在アメリカ放浪中)からは
「う~ん、悪くないけど、『かもめ食堂』のスバラシサはないかも?」
ってな感想を聞いていた。

そうだね、確かに、映画的には『かもめ食堂』のほうが面白かった。


でも、でも、でも・・・・! ですね。

『めがね』の中でサクラさん(もたいまさこ)がやっていた海辺のかき氷屋さんは、
『かもめ食堂』で小林聡美がやっていた食堂以上に、
ワタシが「いつかやりたい夢のお店」の形そのものだったのです。

一体どういうお店か・・・というのは
これから映画を観る人のために伏せておきますが、
立地、規模、システム、客層、雰囲気、
すべてにおいて、
「り、りそうの店がここにあった・・・!」って感じ。

かもめ食堂は、フィンランドでけっこうお金かかってそうな造りだし、
メニューもいっぱいあって私にはちょっと立派すぎるお店だったけど。

サクラさんのかき氷屋は、100万円貯めれば実現できそうな
小さな小さな規模がいい。
その小さな店にすご~く大事なことが詰まっていて。

私には、小林聡美や市川実日子のような旅人を感動させられる
かき氷はつくれない。第一、かき氷屋がやりたいわけでもない。

でも、「きれいな海を見ながら、みんながたそがれる店」というのが、
つくづく私のやりたい店なんだ・・・と思ったわけです。

もちろん、今はまだまだライターとして未熟者だから、
矢吹丈じゃないけど、もっと真っ白な灰になるまで
ちゃんとやり切りたいと思ってる。

だから、海辺のちんぷ食堂はいつか、の話・・・だけど。
もたいさん演じるサクラさんを見て、
「こんな枯れたばあさんになってからでも、お店はやれるんだ」
と、なんかちょっとうれしくなったというか・・・。

「何が自由か、知っている。」は、
この映画のキャッチフレーズ。

私は「知っている。」なんて自信持って言い切れないけど、
まぁ、なんとなくうすうす知っている・・・・んでしょうかねぇ?


2本めは、『水になった村』。

岐阜県・徳山村で撮影されたドキュメンタリー映画で、
ちょくちょくのぞいている石田ゆうすけさんのブログを見て、
そういう映画が上映中だってことを知ったのだ。
読んだ瞬間、「これは絶対観にいかねば!」と思った。
(さすが石田さん、おすぎさん以上の説得力だ・・・)


徳山村生まれのイラストレーターAさんとよく仕事をしているので、
世間に無知な私も、徳山ダムの話はなんとなく知っていた。

Aさんはまだ30代前半なので、
たしか小学生の頃に町の移転地に引っ越している。
でも、昨年の夏(・・・つまり、村が水になる直前)は、
故郷の村を思いっきりジブンの中に記憶しておくために
毎月のように東京から岐阜に帰省していた。
子どもの頃みたいに川で遊んだり、
山からとってきた土でやきものをつくったり。
そういう話を聞くたびに、
私は最初のうち気軽に言っていた。
「ちゃんと本にまとめたらいいのに」って。

Aさんがそれで何か作品を残そうとか、
そういう気持ち以前に、
ただただ、故郷の自然を自分の中に焼き付けようと、
必死でいることがわかってからは、
あんまり言えなくなった。


映画『水になった村』の監督は、大西暢夫さん。

この名前、なんか見覚えあるな・・・と思ったら、
ライター復帰したての頃、
『自転車人』のY編集長にいただいた本の写真を撮っていた人だった。

『山里にダムがくる』。
日本各地のダム建設計画地の村を訪ね、
その村の人々の暮らしを記録した本。

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「小さな自転車で、小さな村へ。」という連載をはじめるにあたり、
編集長は、「なにか参考になるかもしれないから」
と私に自社で発行した本を手渡してくれたのだ。

私の力量が圧倒的にたりないせいで、
肝心の「小さな村」の連載は社会派ルポルタージュとは真逆の
ただのちゃりんこ珍道中と化しているけれど、
そうだそうだ、はじめる前はこの本を読みながら、
「日本中の小さな村の《いま》をちゃんと伝えたい!」
と私なりにマジメに思っていたのだ。


映画『水になった村』のことは、
私の陳腐な感想より、石田さんのほうのブログで見たほうがいいと思う。

この映画、
たぶん、最後はほとんどの人が泣いてしまうと思うけれど、
ほんとうに湿っぽさとか、感動の押し付けは一切ない。

故郷の村に舞い戻ったじいちゃんやばあちゃんの
ガキンチョみたいな笑顔が、淡々と描かれている。

「小さな村」の取材していても、いつも思うのだ。

人里離れた山村に暮らすじいちゃん、ばあちゃんは、
都会と比べて不便で貧しく、寂しそうな・・・・なんて思ったら大間違いで、
みんな、すごく若々しく、誇りを持って生きている。
山の恵み、川の恵み、
どんな若いやつらよりも経験でそれを知っていて、
「わしら、ここでしか暮らせん」って笑うのだ。

映画には、そんなステキなじいちゃん、ばあちゃんがいっぱい出てくる。

でも、涙が出る。

なんで、「ここでしか暮らせん」じいちゃん、ばあちゃんが、
その生まれ育った村を去らなければいけなかったのか
やり切れなくて、涙が出る。

大西暢夫さんは、ジジババたちの姿を淡々と撮り続ける。
なんと、この映画、15年の歳月をかけて撮られているのだ。

そんな長いこと取材していたら、
ダム建設に対するやり場のない怒りとか、悔しさとか、
ニンゲンだもの、いろんな感情が湧いてきて当たり前だと思う。
でも、マイケル・ムーアとは違って、
大西さんは、怒ったり嘆いたり、自分の主義主張を出したりせず、
ただ、取材し、記録する人に徹し続ける。


そうか・・・・、私がずっとやりたいと思っていたこと、
でも、自分にはできないとあきらめていたことって、
こういうことだったのか・・・・と思った。


ひとりのおばあちゃんちが壊される日の前日、
ばあちゃんの娘さんから大西さんに電話がかかる。

「大西さん、いますぐ徳山村に来られない?
うちを壊すことになって、ばあちゃんが大西さんに会いたがってるのよ」


私はこの場面でいちばん泣いた。

取材する人とされる人の信頼関係って、
ここまで深くなれるのかと思った。


そんな仕事、まだまだ私にはできてない。

だから、あとひとふんばり、もうひとふんばり。
明日には忘れてしまう気持ちだと思ったから、
忘れないように記録しておこう・・・って。

気付いたら4時になっていた・・・ってわけです。

東京はいま、雨が降っている。

グラスには、芋焼酎の「甜(てん)」。
もう氷はほとんど解けてしまった。


長々とすいません。
でも、ほんとうにいい映画なので、
皆さんもぜひ、『水になった村』、観てくださいね。


映画館で買った大西さんの本、
いま読んでる本を読み終わったら、
さっそく読みたいと思います。
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by tinpunatabibito | 2007-09-25 04:12 | Comments(3)


コロンジャッテの人

ふう~! やっとこさ、好き勝手な文章が書ける夜が来ました。


8月ののんびりを取り戻すように忙しい日々。
ねる、かく、くう、だす、かく、くう、かく、ねる・・・・が永遠に続くかと思った。
なんとか乗り切ったジブンを褒めてあげたいと思います。

ガンバッタ人はいま赤ワインでキーボード打つ手もままならない状況ですが、
この数週間に撮った写真がたまりまくっているので、
とりあえず一段落した記念にアップしてみます。


ええっと。
随分昔な気がするけど、これは9月4日。
「ビーパル」で連載している「ひだまり手づくり塾」のなおさんち。

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おフランス帰りのなおさんのまかない、
ダイエット中でも、ついついお代わりしてしまう。
いつもおいしいご飯、ありがとう、なおさん。
取材以上にまかないが楽しみだったりする私でごめんなさい(笑)。

なおさんがフランスで買い付けてきた雑貨。
これがまた可愛いのなんのって。

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これがセンスってやつなのね~。
もしいま自由に使える10万円があったら、
なおさんに全部託して、
わが陳腐部屋を南仏ふうひだまりインテリアにしてほしい・・・・と思う。


9月7日は「DIME」のインタビューで、
いま19万部のベストセラー『いつまでもデブと思うなよ』
の著者・岡田斗司夫さんを取材。

じつはワタシもいま、
岡田さんが1年間で50キロもやせた「レコーディング・ダイエット」の助走中。
その教祖に会えたうれしさでつい、サインをねだる。

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「つらくなったとき、このサイン見てがんばりまっす!」
といったら、
「つらくなったら、それまで自分が毎日とり続けたメモを見たほうがいいですよ」と岡田さん。
オタクの王様、オタキングは、あくまでも冷静沈着。
インタビュー中、その大きな塀を飛び越えたような瞬間があったのだけど、
原稿に生かしきれなかったのが、ちょっと残念でもあり、反省点。


9月10~11日は、前回のブログでも書いた高知取材。

これを見て、「マンホール研究家になるぞ!」と思った私って、
相変わらずバカだな。

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9月15~16日は、「自転車人」で連載してる「小さな自転車で、小さな村へ。」の取材。
今回は、福島県の昭和村を走ってきた。

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小さな村に貼られたポスターに「お前が活力出せよ!」と突っ込んだり。
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おいしいキノコ料理を食べたり。
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かすみ草の農家のおばさんに会ったり。
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マンホール研究を究めたり。
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自転車連れハイキングをラクに楽しめる方法を考えたり。
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昭和村にはおいしい銘水スポットがたくさんあります。
コナラやカエデの森の中に、
こんな岩清水がこんこんと湧いているのです。

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銘水のかっちょいい写真を撮るために、
一歩踏み込んでみた。

「☆!?」


陳腐な旅人、またもや、すってーん☆と転んでしまいました。

そう、水を受けている板の上を
トコロテンか流しソーメンのように
つるーーーーっといっちゃったんです。


全身泥だらけになって呆然としつつ、
とっさに、セルフタイマーでこんな写真を撮ってしまう私って・・・・。
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私にとって、転んじゃうことは、
アサッテの人」がポンパッ!
と叫ぶのと一緒なのかな~と思った。


9月17日は同じく「自転車人」で連載中の「自転車美女ファイル」の取材。

ひたむきに恋するオンナの人ってきれいだなぁ・・・と思った。


そんなこんな日々でしたが、

とりあえずピース!

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by tinpunatabibito | 2007-09-20 23:43 | Comments(4)


幸せな風景

高知に行ってきた。

中土佐町の久礼にある「大正町市場」
この季節しか食べられないメジカの新子の取材。
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ぎっくり腰になった大大大先輩Kさんのピンチヒッター。
某誌ナンバーワンの知性派ライターKさんの代役を引き受けるなんて
図々しいにも程があるのだけど、
高知に旅したいだけの理由で、「行きます行きます!」と名乗りを上げたのだ。


高知には過去10回ぐらい行っている。

四万十川をカヌーで下って溺死しそうになったり、
鮎だらけの仁淀川の支流で泳いだり、
カヌーイストの野田知祐さんをインタビューしたり、
今は亡き川漁師の弥太さんとひまわり咲く道を歩いたり、
お遍路で100km以上ひとり旅したり、
誰もいない離島で仲間たちとキャンプしたり・・・・。
あんなこと、こんなこと、懐かしい恋のひとつもあったりして、
私の旅の思い出のかなり濃い部分を占めている。


どの夏も、戻りガツオの味みたいに濃厚だったけど、
今回久しぶりに行った高知は、
これまでの旅とはまたひと味違って、素晴らしかった。


「こんなに海が青いのは、高知でも珍しいですよ」

高知在住のカメラマンMさんがいう。
沖縄みたいに青い海、
いま飛び込んで魚たちと泳げたら、どんなにいいかと思った。
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その日の午前中に揚がった魚を
漁師のおかみさんがその場でさばいて刺し身にしてくれる。
メジカの新子、
わが生涯ナンバーワンの旅の味になった。
すりおろしの「すみかん」の酸味と混ざり合うと、
なんともいえない幸せなごちそう。
この魚は足が早いので、
高知でもこの界隈でこの時期しかおいしく食べられないらしい。
東京からわざわざ食べにくる人もいるそうで、
私も、いつかまた食べにいこうと思った。

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市場から徒歩3分の漁港がまた最高で、
早朝から漁を終えた漁師のおんちゃんたちが、
涼しいベンチに座って、みんなでただ海を眺めている。
話を聞くためにこわごわ近寄ったら、


「暑いね~。まぁ、座りや」

昔からの知り合いみたいにさりげない挨拶。
この垣根のなさ、
このひとことで、このおんちゃんにひとめ惚れでした。

話していたら、
そのおんちゃんこそ、久礼でいちばんのメジカ釣り名人で
なんと、市場で話したおばちゃんのご主人。
秀海おんちゃんは、
そのまま俳優になってもいいくらい、味のある男前で、
80歳なのに、朝3時半からたったひとりで沖まで漁に出て、
その日は200匹もメジカを釣り上げたらしい。
とんちんかんな私の質問(魚無知)にもやさしく答えてくれる。

漁師ってかっこい~と思った。

与那国島で3か月暮らした久部良を思い出すような
ほんとうにステキな漁港だった。

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今朝は、朝8時半から
そのおんちゃんが漁から帰ってくるのを待っていた。
大漁だった昨日は9時に戻ってきたらしいけど、
今日は待てども待てども帰ってこない。

ほかのおんちゃんたちが
「今日は漁がないから遅くまでとってるんやろ」
とのんびりいう。
急ぐ必要もないので、突堤に寝転がって昼寝。
あぁ、懐かしい。
こんなに青い空とちゃぷちゃぷ揺れる波の音。ゆっくり流れる時間。

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11時ごろ、昨日のおばちゃんがリヤカーを持って現れた。
おんちゃんの船から電話があって、もうすぐ港に戻ってくるらしい。
船が戻ったら、その足で市場に運んで、
とれたてをさばいてお客さんに売るのだ。
なんてシンプルな商いなんだろう!

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リヤカーを運ぶふたりの後ろ姿に
ちょっと泣けそうになりました。
地に足がついた幸せって、こういうことなんだね。

Kさんのような深みのある原稿は到底書けないけれど、
せめて読んだ人が、久礼を旅して
秀海おんちゃんの釣った魚を食べたくなるような文章を書きたい。


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by tinpunatabibito | 2007-09-12 01:56 | Comments(4)

    

いつかどこかで「陳腐な食堂」開店予定の、51歳キッチン見習いの雑記。
by tinpunatabibito
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