陳腐な旅人日記


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帰れない夜~あ・ろんぐ・ろんぐ・ナイト。

金曜は原宿で「ひだまり手づくり塾」の男組・ハセベ君の結婚式2次会。
愛し愛され生きていきます・・・の名台詞のもとに祝宴も終わり、
残った仲間と近くの中華屋で軽く飲んで、終電前に店を出た。

「こっから歩いて帰りますか・・・」

代々木上原に住むますけんと、
私と同じ笹塚在住というあやこちゃん(ODショップで働く25歳プリティガール)と
その場のノリで歩いて帰った。
原宿から代々木公園の前を通っていくと、意外と笹塚は近いのだ。

途中、12時になって、
28歳の誕生日を迎えたますけんを、あやこちゃんと一緒に祝福する。

28歳か~。
私はまだ弱小編集プロダクションの会社員で、自分がフリーライターになるなんて
これっぽっちも思ってなかった。
週刊文春で仕入れた話題ばかりをチーフ会議で話す40すぎの独身女性上司を
同僚とランチのときに「あ~はなりたくないねぇ」というニュアンスで話していたっけな。

途中、小雨が降ってきたけど、
ほろ酔い加減で雨に濡れながら帰るのは気持ちいい。
どっちも今フリーだというますけんとあやこちゃん。

「もしふたりが今夜をきっかけにつきあい始めたら、
この夜はすっごい記念になるねーーー!」
と、いつもの仲人ババァぐせを発揮しつつ、
(あ、私っていますごい邪魔・・・・・!?)と思いながら歩く。

代々木上原で「オレんち、こっちですから」と
あっさり帰ろうとするますけんを
「こんな夜道を、あやこちゃん送らずに帰るわけーー?」
と、仲人ババァ根性で引きとめ、
自分はさっさと陳腐部屋に帰るために、笹塚交差点の手前で左折した。
あとは、若い人でお庭でも散歩して・・・・てな感じで。
うん、なかなかナイス・キューピッドっぷりだ・・・と自分に酔いながらね。


午前中は自転車で60キロ走ったし、
久しぶりにスカート履いたから今日は疲れた。
とっととユニクロスウェット姿になって
寝酒の梅酒でも飲んで寝るべぇと、家に帰った。

鍵を出して。。。。あっ、あっ、あれーーーー?

鍵がない。

玄関の前で鍵を探すことはしょっちゅうなので、
バッグの中身を冷静に全部出し、
読みかけの文庫本に引っかかってないか、
じつは内側のジッパーの中に入れたんじゃなかったけ? とかひとしきり捜索。

やっぱり、ない。

酔っ払って鍵をなくしたことも過去に一度ある。
伊達にトシはとってない、私はいろんな経験を積んでいるのだ。
前のときは・・・・・そうそう、ベランダ側の窓があいてたから、
そっから入ったっけ。

いつもはめったに鍵をかけない庭の窓の鍵も、
駐輪場側の窓も、
ついでにお風呂場の小窓も。

がーーーん、全部しまっていた。

小雨だった雨はどんどん激しくなり、
おまけに携帯も電池切れ。
玄関の前で私は途方に暮れた。マイッタな~。
「途方に暮れる」ことはよくあるけど、
こんなときはどう対処するんだったっけ・・・・?

仕方ない、新宿まで歩いて
漫画喫茶で仮眠しよう。
明日の朝、家からスグの不動産屋があいたら、
マスターキーを借りて入ればいいや・・・。

新宿に向かう途中、
幡ヶ谷に「1日950円」の漫画喫茶があったので、
ま、いっかここで・・・と地下に降りる。
狭いアングラ喫茶みたいなしょぼい漫画喫茶。
リクライニングシートの個別ブースもないその店で
「天然コケコッコー」(BYくらもちふさこ)を読みながらうとうと。
目の前のソファーでは、30歳ぐらいの男が
おなかを出してぐぅぐぅイビキをかいていた。

「あと5分で閉店となりますので、皆さんお帰りのお支度を・・・」

朝6時に店を出て、
まだ小雨降るなかを笹塚まで、とぼとぼ歩く。

なんだかな~。
世界一幸せなカップルを祝ったばかりなのに
世界でいまいちばん可哀想なオンナだなぁ、私。

24時間営業の「なか卯」で親子丼(490円)を食べ、
読みかけの文庫本「グロテスク」(BY桐野夏生)を読んで時間をつぶす。
なんだかこの店、妙にむし暑く、7時までねばるのが限界だった。

ロッテリアでホットコーヒー(230円)を飲み、
2次会場でもらったフリーペーパーを読んだあと、
さらに「グロテスク」の続きを読む。
東電OL殺人事件を題材にした小説。文庫本の半分ぐらいから
かなり内容がすごくなってきた。
眠くて机にうつぶせになりたいのを我慢しつつ、
物語の中にどんどん引き込まれていく。

9時になった。
不動産屋、もうあくかも・・・と思って店を出た。

残念。まだシャッターが閉まってる。
隣の持ち帰りすし屋のおばさんに
「不動産屋さん、何時にあきますかね?」
と聞いたら
「さ~、10時ぐらいかしら?」
といわれたので、
さらに1時間、今度はドトールで時間をつぶす。

10時に店を出る。
やった、不動産屋ももうあいている。

「すいません、そこの陳腐荘のモノですけど、
鍵を落っことしちゃったので、
マスターキー貸してもらえますか・・・」

そしたら、なんと。
鍵は江東区に住む大家さんしか持ってないらしい。
仕方ない、鍵を借りに電車でいくしかない。

大家さんに電話してもらう。

「あ、◎●さんですか、陳腐荘の住人さんが鍵をなくされて。
えっ、いま広島ですか」

がーん、大家さん旅行中。

不動産屋さんの知り合いの鍵の救急隊業者の人に電話してもらい、
到着までさらに1時間待つ。

さすがにもうコーヒーはいいので、
駅前の本屋で立ち読みしながら時間をつぶす。

11時15分。
家の前に、鍵の救急隊員さんが到着していた。

鍵を壊して付け替えると、1万3000円、
鍵をあけるだけなら、6000円といわれたから
迷わず、後者の作戦でお願いした。
(たしか、デイパックの内ポケットにスペアキー入れてたはず・・・!)
祈るような気持ちで、隊員の仕事を見つめた。

「ちょっとこれ、時間がかかるかな・・・・」
隊員は、極細の六角レンチみたいな鉄棒や、
先端に細い棒が付いたピストル型みたいな仕事道具を駆使して
作業をはじめた。

「こういう仕事、どこで修業するんですか」
「いつでも泥棒になれますね」
「どんな鍵でも、この道具箱があればあけられますか」

聞きたいことが次々浮かぶけど、
真剣な職人仕事を邪魔しちゃいけないと思い、
ただ黙々とそばで見守る。
眠気と空腹でふわふわする体を
昨夜コンビニで買ったビニール傘で支えつつ、
「鍵があくまで向かいの喫茶店で待っててもいいですか」といいたいけど、
私が立ち会ってないとこのおじさん、かなり怪しい人物になっちゃうなぁと思い、
カタカタカタカタ・・・、金属のこすれる音とともに時間だけが過ぎていく。

永遠にあかないような気がして
「もういいです、仕方ないから鍵ぶっ壊してください」
といおうかと思い始めたとき・・・・。

鍵があいた。
わが陳腐部屋の、ピッキング対策もしてない安っぽい玄関の鍵が。

無事スペアキーも見つかったので、おじさんと不動産屋さんにお礼をいって、
帰りたくて仕方なかった部屋に戻る。
テレビをつけたら、「アッコにおまかせ」の今週の芸能ニュースで、
ラスベガスで大金所持してつかまった藤圭子と
新庄の今後はどうなるのかという話題をやっていた。

天気予報がはずれて、さんさんとまぶしい日曜の午後。
ほんとうなら、サイクリング日和の日曜日。

ねむくて、疲れて、もう今日はだめだめだぁ~と布団に入った。

そんな長い長い、陳腐な一日。
やれやれ。
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by tinpunatabibito | 2006-10-29 23:47 | Comments(4)


ひだまり手づくり塾 ぬいもの編

本日発売の「BEーPAL」11月号の180ページ。
「ひだまり手づくり塾」の連載ページで、
塩山奈央さん(以下:なおさん)が、
接着芯地を使った「つぎはぎ袋」の作り方を紹介しています。

ミシンが家にない人でも、
手縫いで気軽に楽しめる「カンタン!」な裁縫なので、
ぜひ、いろんな人・・・・
ふだん縫い物なんてしたことがない人にもぜひ、
挑戦してほしいなぁと思っております。

じつは・・・・。

かつて私は、家庭科の宿題で出た「エプロン」も「パジャマ」も
何ひとつ、まともに完成させたことはありませんでした。

友達と「ねぇねぇ、どんな柄にする~?」といいながら
生地屋さんで、布を買ってくるところまではわくわくなのですが、
いざ、ミシンに向かうと、
すぐに糸がこんがらがってしまい、
それを直そうとしているうちにさらに収集がつかないくらいこんがらがってしまい、
布を切りすぎたり、縫うところを間違えてほどいたりしているうちに、

「もーーーー、どうでもいい!」

と投げ出してしまい。
高校の、みんなでこっそり「サバ」と呼んでいた家庭科教師(サバ顔だった)に
さんざん文句をいわれつつ、
結局、パジャマは提出しないまま終わった・・・という
裁縫劣等生の過去があります。


そんな私が、今回の「ひだまり手づくり塾」で紹介した
「つぎはぎ袋」に挑戦しました。
取材中、なおさんがハギレに丁寧にアイロンをかけたり、
チクチクぬいものをしたりする姿がとても楽しそうで、
「これなら、ジブンにもできるんじゃない?」
と思えてきたからです。
もっと単純にいうと、

「あーーーっ! なんか縫い物したい!」

という衝動といいますか。
ほら、人間って(とくに女子は)、秋が深まってくると、
何となく、布をつくろったり、毛糸を編んだりしたくなる動物
なのじゃないでしょうか・・・・。


前置きが長くなってスイマセン。
ここらで、私がつくった「つぎはぎ袋」を紹介します。

材料は、
うちの母の古い着物。
夏休みで名古屋の実家に帰ったとき、
「もう絶対に着ない」という着物を全部出してもらい、
一気に「布」に戻していったのです。

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いや~、これ全部にアイロンをかけるのが
けっこう大変でした。

その布の中から3種類ほどの柄を選んでハギレにし、
実家近くの「ジャスコ」の手芸用品屋さんで
接着芯地(1m500円ぐらい)と、
デニム地や生成りや茶色のハギレ(100~500円ぐらいで、いろんなハギレ有り)
や糸も買ってきました。

着物の柄ってけっこうクセがあるので、
追加するハギレはわりと地味めを選んで
こんな「布のコラージュ」ができました。

e0095194_9392526.jpg



ちょっとチグハグすぎるかなぁ?・・・・と思いつつ。


e0095194_9411315.jpg


どんどん縫っていったら、だんだん落ち着いてきました。
手でチクチク縫っていると、
つくっているものにどんどん愛情が増すみたいです。

できあがりは、こんな感じ!

e0095194_9442077.jpg


e0095194_944378.jpg



ね!? なかなかカワイイと思いませんか(強制的にほめ言葉待ち)
裁縫劣等生にもできる「つぎはぎ袋」、
ぜひ、皆さんもお試しください。
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by tinpunatabibito | 2006-10-10 09:56 | Comments(2)


自転車通勤

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今日はビーパルのひだまり手づくり塾の撮影。いつもは電車で来ていたハセベ君ちがある荻窪まで、はじめて自転車で来た。キヨシローが5曲歌わないうちに着いてしまい、約束の時間までまだ40分もある。茶でも飲むかね
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by tinpunatabibito | 2006-10-03 09:13 | Comments(0)

    

いつかどこかで「陳腐な食堂」開店予定の、51歳キッチン見習いの雑記。
by tinpunatabibito
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