陳腐な旅人日記


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冷やし中華ではじまる夏

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買ったばかりのパソコンにお茶をぶっかけ、ただいま修理中。パソコンないとやっぱ不便だ。ちなみに晩ごはんは夏の大好物・冷やし中華。庭でとれたコリアンダーのっけて。あと、名古屋人はマヨネーズ付きが常識です。
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by tinpunatabibito | 2006-07-24 21:03 | Comments(0)


ロードバイク復活!

金曜日、撮影で湘南を走ってきた。

こっち方面にくるたび、
「いつか鎌倉のぼろい一軒家に(いや、べつにぼろくなくてもいいんだけど)
住みたいなぁ。。。」
と思う。
思うだけで、仕事の拠点であるTOKYOへの移動を考えると踏み切れない。

海も山もあって、みんな楽しそうで。
このへんに暮らせば、
いまより「豊かな生活」が送れるような幻想・・・なんだろうか。

サーフィンもしたことないし、
犬を飼ったこともないのに、
妄想の中の自分は、
毎朝、自転車の横にボードをのっけて海まで走ったり、
愛犬と一緒に「げんぺい」のビーサンで砂浜を歩いていたり。
妄想の中の自分は、今より5割増し。
江国香織の小説に出てきそうな大人のオンナになっていたりする。


「どっかに家持ちの金持ち息子はいないかなーーー!」
と自転車こぎながら叫んだら、

「いや、金持ちの息子にも選ぶ権利ありますから」
といわれた。
チェッ。

湘南の夏はもうはじまっていて、
この夏、自分にはワクワクするような出来事があるんだろうか・・・
と考えたら、なんとなくさみしくなった。
あれれ、なんでさみしくなっちゃうんでしょう?

真夏のピンクソーダは
遅れてきた青春の味。なんちって。

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夕焼け自転車。
ADUMIXは、こういう風景を見るとがぜん血が騒ぎます。

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この夏も、いっぱい走ろうと気合い入れ直し、
2年半ぶりに、ロードバイクを復活させました。
このポラロイドは、
2003年12月6日、自転車納車の日に、撮った写真。

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今のトリ頭と違って髪が長く、
前のめり度も全開。
「2週間後、これで九州ツーリングします!」の宣言。
まさかその5日後から、2週間流動食生活がはじまるなんて
想像もしていなかった38歳の私。


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自転車についた傷は、とても細い筋のようなものだったけど、
その事故を機に
私の中にかつてあったもの、
バカみたいな無邪気さ・・・はだいぶ損なわれた気がする。
その代わりに私は何を得たんだろう?
じつはまだよくわかってない。

今回は、この傷を
下町の某ショップで1万5000円で修理。
カーボンファイバーを巻き付けてもらったのだ。
買った店では「こりゃもう、フレームを交換しなきゃだめだね」と、
いきなり10数万もする同じLOOKのフレームをすすめられたけど、

なんだ、こんなに簡単に治るんじゃんっ!!

修理してくれた低音ボイスのおじさんにその話をすると
「それはボロイ商売してるなぁ。。。」と驚いていた。
悪徳商会のカモにならなくてヨカッタ~。


ひさびさに乗ったロードバイク、
やっぱ軽い。坂を坂と感じない。
気がついたら、
多摩川サイクリングロードをぐいぐい走っていました。


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かっ☆きーーーーん!


よく晴れた日の草野球のように、
楽観的にいきましょう。

いま、自転車に乗れずに病室でブルースを歌ってる
大好きなあのヒトのぶんも、
この夏も
いっぱいいっぱいペダルをこいでいきましょう。
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by tinpunatabibito | 2006-07-17 21:12 | Comments(4)


あこがれ

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2005年6月13日の夕暮れ。
私は本州最北端の大間崎に着いた。
その日の朝、下北半島の根っこあたりにある浅虫温泉を出て、
下北半島を一気に北上したのだ。

自転車のメーターは石垣でぶっこわれて以来、
つけてなかったから、
自分が1日に何km 走ったのか、
自分が時速何kmで走っていたのか。
まったく記録してなかったし、そんなのどうでもよかった。
ただ走れるところまで走り、
疲れ切ったらテントを張れる道の駅かキャンプ場を探す。
テントを張ったら近くの温泉に浸かって眠るだけ。

とってもシンプルな旅だった。

道路標識の「●●何km」という看板だけを目印に
ひたすら本州を北へ北へと走ってきて、
たぶん、いちばん無茶をしたのが6月11日だったと思う。
秋田市内から土砂降りの雨の中を140kmぐらい走って
たどり着いた青森県「碇ヶ関」の道の駅で
雨が浸水したテントで寝た。

朝起きると、寝袋までびっしょり濡れていて、
浅虫温泉に着いたら、
とてもテントを張れるような「道の駅」じゃなくて。

この先に進むべきか
ここにとどまるべきか。

ぐるぐるぐるぐる迷った末に、
私はもうそんなことで迷ってる状況すらバカらしくなった。

で、温泉街の1泊1万円もする宿に泊まった。

それまで1日1000円生活で
切り詰め切り詰めやってきたのに。

雨で濡れたテントやら寝袋やら
なんか全身ずたぼろになって浮浪者みたいな自分に
ほとほと嫌気がさしたんだ。

ええーーい、この温泉街でいちばん上等な宿にとまっちゃる!

宿の仲居さんは、
どぶネズミみたいな私にもすごくやさしかった。
びしょぬれのスニーカーが乾くように
新聞紙をいっぱい詰めてくれて、
真っ白なタオルで泥まで拭いてくれた。

それは涙が出るくらいうれしかったけど、
ひとりで食べる豪華な夕食は味気なかった。

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1万円の宿よりも
私はテントでカップラーメン食べてるほうがよっぽど気楽だ・・・と
思った。
でも、そういうのは両方やってみてはじめてわかることだし、
あのときはもう限界だったから
今でも浅虫温泉であの宿に泊まったことは後悔してない。


ただ、大間崎に着いたときは、
「さすがに2晩続けて贅沢はできないなぁ・・・」と思っていた。

もうすぐ日が暮れるのに
宿も決まってない。

1泊2000円以内の素泊まり宿はないかなぁ・・・
とウロウロしていたとき、
その東屋を見つけた。

なんだろう、電気がついてるけど、
これって公衆トイレにしちゃあ立派すぎるし・・・?

ガラガラガラ・・・・。
引き戸を開けたら、そこにパソコンを打ってる旅人がいた。

それが竹内くんだった。

聞けば、そこはキャンプ場の炊事棟で、
雪国仕様の炊事棟だから
屋根も扉もついていて、
電気も水道も自由に使える。
おまけにキャンパーの3~4人はラクに眠れるきれいな土間があった。
私は迷わず、その日2番めのキャンパーになった。

「もうすぐ、僕が昨日会った面白いおっちゃんも着くはずですよ。
その人も自転車で旅してるから」

竹内くんのいうとおり、
その面白いおっちゃんも、それからまもなく到着。
3人でなんとなく
それまでの旅の話をしていたら

なんと竹内くんは
私が博多で入稿した原稿が載った「b*p」2号を持っていた。


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おお~!
秋田市内の本屋に発売当日行ったのに
「秋田は1日遅れで明日届くんですよ」といわれ、
手にできなかった「b*p」2号に
こんなところで出会えるとは!
屋久島・宮之浦岳山頂で撮った自分の写真を指さし、
「こ、これ、私ですぅ~!」と自己紹介。
竹内くんは、「今しかできない旅。ジンセイを変える旅。」
のコピーを見た瞬間、
「これはオレの本だ!」と即買いしたといっていた。


そんな感じで知り合った竹内くんとは、
翌日、同じフェリーで函館に上陸。
朝市で、「うに・いくら・ほたて」の三色丼を一緒に食べて別れた。
のんびりペースの彼と
がむしゃらペースの私は、
同じ日本海側北上ルートでも、
だんぜん私が先行していたのだけど、
なぜか稚内でまた再会。竹内くんの友達のシゲキくんや、
スイス人カップルのステファン&ジェシカと
5人そろって自転車で、市内のラーメン屋に行き、
夜は稚内の森林公園でジンギスカンをした。
その翌朝、撮った写真が、いま発売中の「b*p」3号の50ページに載っている。
その後、私は礼文島で
竹内くんは利尻島にバイト先を見つけ、
やたら忙しい2005年夏を過ごした。

旅先で会った人とは
「またそのうちどこかで会うよね、きっと」
といって別れてきた。

その後、二度と会えないまま忘れてしまう人もいれば、
二度と会えないかもしれないけど一生忘れないだろう人もいる。

でも、そんな重い別れじゃなく、
「あらら、また会っちゃいましたね!」って人もいる。

竹内くんはたぶんその「第三」パターン。

この間、ほぼ1年ぶりに横浜で再会してきた。

ようやく本題に入ります。

「あづみさんのブログ、長いですよね・・・・」
といわれました。あぁ、ほんとに、なんでこんなに長いんでしょう。

利尻島のホテルで働いたあと、
本州を南下し続け、そのまま沖縄に上陸するかと思われた竹内くん。

彼は、いま「あこがれ」という名の帆船で
船乗りをしている。
その船が横浜港に寄港したときに、
中華街で晩ご飯を食べた・・・というわけです。

その「あこがれ」という船は、
船乗りだった彼には文字通り、「あこがれ」の船だったので、
大阪で「乗組員募集」のニュースを見た瞬間、
日本縦断旅を中断しても、
その船に乗って航海をしたいと思ったそうだ。

「1年だけ働くつもりだったけど、
ひょっとしたら来年、この船で海外に行くかもしれない。
船乗りって、パスポートいらないんですよ」

自分にとって「ジンセイを変える旅。」かもしれない自転車旅を中断して、
船に乗った選択が私にはほんとのところピンとこなかった。

でも、今回、中華街の帰りに「あこがれ」を見学させてもらって、
この船で旅ができるなら、
私だって(免許さえあれば)船に乗っちゃうよ・・・と思った。

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たとえ、それがひと回りも若い友達でも、
「自分がほんとうに大切な世界」を持っている人を
私は心から尊敬する。


竹内くん、「あこがれ」を見せてくれてありがとう。
今頃はどのへんの海にいるのでしょうか。
きれいな景色いっぱい見ながら、いい旅を続けてください。
そいでもって、また夏の終わりに、横浜でうまいビール飲みましょう。

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by tinpunatabibito | 2006-07-11 01:15 | Comments(7)


ヒマラヤの青いケシ

つい先日書いた
東野翠れんさんインタビューがWEBで公開中。
全部で3章続くので、
よかったら見てくださいな。

http://www.disc-de-happy.com/interview/index.html
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by tinpunatabibito | 2006-07-04 23:32 | Comments(0)


朝顔フェンス

いま住んでるアパートを下見したとき、
庭には、1本の木があった。

ガラス窓にぶち当たるぐらい
元気のいい木で、
赤い実がついていたから
私は勝手にナンテンだと思い込んだ。
(赤い実がついている木の名前をそれしか知らないのだ)。

「この庭は、野菜つくったりしてもいいんですか」

案内してくれた不動産屋さんのお兄さん(クールで仕事の的確な推定34歳)に
私は何度も確認した。

「べつにいいと思いますよ」

家賃7万5000円、礼金2・敷金2を
家賃7万2000円、礼金1・敷金1にしてくれるなら
「ここに決めます!」といったら、
その願いもあっさり聞き入れられた。

1月8日に引っ越した。

窓をあけると、
推定「ナンテンの木」はばっさり伐られていた。
不動産屋さんか大家さんが
「洗濯干すのに邪魔だろう・・・」と配慮してくれたのだろう。
私も下見のとき一瞬それは考えたけど、
真っ白なノコギリ跡の根っこを見ると、
木にちょっと申し訳ない気分になった。

しかも、どうせ伐るなら全部片付けてくれればよかったものを
切り払った枝は庭のすみっこにそのままてんこもりにされていた。
「そのうちトラックが来て片付けてくれるんだろう・・・」
と思ったら、2月、3月、4月・・・枝はずっとそのまんまだった。

家具にするには細すぎる、
でも、ゴミとして捨てるのもためらわれる(第一、量がハンパじゃない)。

そうだ、これを「ラティス」みたいなフェンスにしようと
ハンズで枝切りノコを買ってきたのは5月。
ナンテン山から一本一本枝を引きずって、
ギザギザトキトキ(大島弓子ふうにいえば、イライラの木)の小枝を全部取っ払い、
コンクリートフェンスに立てかけていった。
小枝を詰めたゴミ袋は5~6個になり、
私の手や腕は、藪こぎしたあとみたいに傷だらけになった。


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そして7月。
気がつけば、その「イライラの木」の枝フェンスに、
勝手にぐるぐるツルが巻きついて、
朝顔が咲いていた。

夏休みの朝顔観察日記。
けっこうたいへんだった気がするのに、
種を蒔いても、水をまいてもいないのに、
気がつけば、満開。

自然のパワーってすっげーーーー!


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by tinpunatabibito | 2006-07-03 09:08 | Comments(3)

    

いつかどこかで「陳腐な食堂」開店予定の、51歳キッチン見習いの雑記。
by tinpunatabibito
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