陳腐な旅人日記


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金メダル!

やったぁーーーーっ! 

女子フィギュアが観たくて
5000円の中古テレビを買った。

買った甲斐がありました。
荒川静香選手、金メダル!

日本人の選手が滑るときは
「お願い、転ばないで・・・!」
とテレビの前でハラハラするのだけど、
今日の彼女は
オリンピックじゃなくてどっかのショーで滑っているみたいに
余裕が感じられた。
ほんとうに美しかった。

非の打ちどころがない演技って、
こういうことをいうんだと思った。

自信があるから、ここ一番の大舞台で輝ける。
その自信は、
自分にやれることはすべてやったから生まれる。
あの完璧な演技のために
どのくらい滑って転んだのだろう。

一度は引退を考えたけど、
「スケートが好きだから帰ってきた」、
そして、金メダル。
かっこいいよー、荒川!

出戻りライターも、
本気で金メダルめざそうと思いました。

でも、
ライターの金メダルって何なんだ?
あんなふうに人を感動させたあとで
スタンディングオベーション(・・・だっけ?)、
受けながら手を振れたら最高にキモチいいんだろうなぁ。
・・・滑るしかないか、私も!?

すぐりちゃんもがんばりました。
銅メダルとってほしかったけど、
4位の悔しさを
彼女ならきっと、次の世界選手権で晴らしてくれるでしょう。

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by tinpunatabibito | 2006-02-24 08:11 | Comments(2)


JUMP!

今日、とってもうれしいことがあった。

「跳び上がりたくなるほどうれしいとき」
私はほんとうに跳び上がってしまう。

先日仕事でお世話になったIさんとの事務的な電話で
その話を聞いたとき、
私は「え~、それはほんとうにうれしいですっ!」
といいながら、畳から5センチほどJUMPしていた。

べつに意識して跳ぶわけではないのだけど、
うれしいことは体全身で表した瞬間、
さらにうれしさが倍増する。
スキップしてる人は、
「スキップしてるな~、いま!」と思うせいか
みんなウキウキした顔になるもんね。

日頃何かと、HIGH↑LOWS↓な性格は
いつ「↓」になるかわからないので自分では怖い。
怖いけど、だから余計、いつ「↓」になってもいいように
うれしいときは精一杯、舞い上がっておこうと思うのだ。

残念ながら、それは恋とか愛とか
そっち方面のウキウキではなくて。

ただ、フリーのライターになって11年、
インタビューした相手からいつかいわれてみたいなぁ・・・
と思いながら、
インタビューできただけで跳びあがるほどうれしかった
I.Kさんにも、S.Kさんにも、N.Tさんにも、
そのほか11年間に出会ったほかの誰からも
いわれたことがなかった言葉だった。
この先、それが新しい仕事に結びつく・つかない、なんてことはどうでもよくて、
そのとき、彼女がそう感じてくれたことが単純にうれしかった。
それだけで、東京に戻ってきてよかったと思った。

今のキモチにいちばん合う写真。
高知発大阪行きの高速バスから見た、
「ハチミツとクローバー」な観覧車。
いくつになっても、
こういう幸せな瞬間をエネルギーにJUMP! するよ。

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by tinpunatabibito | 2006-02-21 02:39 | Comments(5)


岸辺のアルバム

ひさしぶりに晴れた土曜日、
多摩川サイクリングロードを走ってきた。

タマサイデビューは2年前。
買って5日目のロードバイクでこけて入院したのが03年12月で、
退院後まもない04年の、たぶん今ごろ
ロードバイクを買ったお店の「日曜朝多摩川ツーリング会」・・・てなやつに参加したのだ。
当時は、「シロートがいきなりロードに乗ったから事故っちゃったんだ。
もっとベテランの人たちと一緒に走って、いろいろ教わらなきゃ!」
なんてことを大真面目に思っていた気がする。

バカだなぁ、あの頃のオレ・・・・って感じ。

もともとバイク時代から大勢でのツーリングは好きじゃなかった。
気の合う仲間とワイワイどこかに行くのは嫌いじゃないけど、
根っからワガママなので
誰かのペースに合わせて移動するのが苦手なのだ。
それは自転車でもカヌーおんなじで、
たらたらこぎたい気分のときはあくまでたらたらいきたいし、
カキーンッ! と超高速モードが入ってしまう瞬間もある。
いいなぁと思う景色があれば何十分でもそこに座っていたいし、
逆に、胃が縮むくらいノンストップで走り続けちゃうこともある。

そういう判断はすべて自分で決めたい。

私が自転車を買ったお店は
「平均時速20kmで走るべし!」
「サイクリング時はサイクリングウェアを着るべし!」
みたいに、すべてにおいて「べし!」な店だった。
そのタマサイデビューの朝、
いかにも速そうなピタピタパンツ軍団に圧倒されながら、
出発直前・直後に2回も連発してタイヤをパンクさせ、
超速で修理してくれた軍団のおじさんたちに
「すいません、ロード買ったばっかで全然慣れてなくってぇ~」
なんて媚びた笑顔でお礼をいいながら、
遅れてごメーワクかけてはいけない・・・などと思いながら
必死でピタピタパンツ親父の尻を追いかけた。

そんなツーリングが楽しいわけないのだ。

いや、そのときは「いつか楽しくなるのかな、こーいうのが」
と思い、「また来週来ま~す」といって解散したのだけど、
その日、「事故した自転車はすぐ点検に出さないと」と
お店の社長さんにいわれて点検に出したロードバイクの
フレームにヒビが入っていることが判明、
それっきり29万8000円で買ったロードに乗ってないので
(乗ったらまた事故ると脅された)、そのお店に行くこともなくなった。

いま思えば、
自分のお店でセミオーダーしたロードで
5日後に転倒して入院、復帰したての初心者のお客さん(いちおう女性)に対して、
「大変でしたねぇ・・・」というわけでもなく、
「ほらねっ! やるんじゃないかと思ったんですよー!」
と、いかにも「ドシロートがオレ様のいうことをきかないからそーなって当然だっ!」
ってな感じの社長さん。
その一貫した姿勢はある意味ファンキーでかっこいいと思うし、
実際私はその店では「・・・ったくもー!」な客でしかなかったんだろう。

でもね、社長さん。
私はいまだサイクリングはシロートですが、
もう「ベテランの人に教わんなきゃ・・・」なんて考えるのはよしました。

たかがペダルをこぐだけじゃないですか、自転車なんて。

あと、私はサイクルスポーツが好きなんじゃなくて、
「自転車旅」が好きなだけってこともよくわかったので
この先も、事故しないようにマイペースで走りますわ、おほほ。

・・・あれ、何がいいたかったんだろ、わたし?

そうだそうだ、そんなわけでタマサイ再デビュー。
そこで思いがけないものを目撃した・・・ってことを書きたかったのだ。

MTBでちんたら走っていたら、
消防車のサイレンがう~う~!

火事だ、火事だ!
河原が盛大な焚き火のように燃えてます!


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誰かが煙草の吸い殻でもポイ捨てしたんでしょうか。
のんびりムードの週末のサイクリングロードに
消防車が4台も駆けつけ、
道路からかなり離れた河原まで到着する間に
赤い炎が乾燥したヤブからヤブへとドミノ倒しのようにどんどん引火して
黒い灰が空に舞う光景は、
「姉さん、事件です!」
みたいにそれなりに緊迫感が漂っていたんだけど、
近くに人家もないただの河原なので、
のんびりムードの岸辺は、あくまでのんびり火事見物する人でいっぱい。
犬の散歩中のおばさん、野球帰りの中学生、ママチャリの自転車親子・・・
みんながそれぞれ携帯で写真撮ったりしながら、
燃える河原と、
消防士さんたちの仕事っぷりを眺めている光景はなかなか楽しかったです。
思わず、「ノルウェイの森」の1シーンを思い出しました。

もちろん、そんなときも
ピタピタパンツのサイクル野郎たちは
河原に自転車停めて火事見物することもなく
シャーッツ! と一瞬で走り去っていったのでした。
風みたいでそれもまたかっこよかったです。
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by tinpunatabibito | 2006-02-20 01:03 | Comments(0)


人は出会うべくして出会うのだ。

ふ~、づがれだ!
どさ回りのような取材旅から帰ってきた。

真夜中の満員電車に乗って、
飲みかけの酒(“爽やか、土佐生まれ 室戸海洋深層水使用”『ゆず酒』)とか、
京都で買いあさった手ぬぐいやら、ぽん酢やら、かわいいキャンドルやら
洗ってないパンツや靴下やら、とにかく重いデイパックを背負って、
笹塚の駅に降りたときは、ほんと
「ふぅ~、やれやれ」って感じで。
あったかいお風呂に入って、
J-WAVEの流れる部屋でこたつに入っていると、
犬っこ一匹待ってなくても、ここはほんとうに
いまの私が帰る場所なんだなぁ・・・と思った。
旅もいいけど、陳腐な日常もいいなぁって。

もちろん、旅はしんどかったけど、楽しかった。

「人は出会うべきときに出会うべき誰かと出会う。」
最近の私の持論? のような陳腐フレーズ。
今回は仕事の旅だったけど、
それでも、会えてうれしいなぁ・・・と思う人が何人かいた。

高知のとある過疎の村では、
材木運搬用の超大型トラックのおじさんに
自転車ごと拾ってもらった。
「農協までいくから乗ってけ」って、
おじさんのほうから声をかけてくれたのだ。

その人はその3時間ほど前に手前の集落で軽ワンボックスに乗っていて
「あんた、さっき千本山登っとったやろ。
登山口に自転車が停まってるの見たき。
ひとりで山なんか登ってさみしくないんか」
と話しかけてきたおじさんだった。

ひとり旅をしていると、
「もうほっといてくれ!」っていうくらい、この手の質問を受けるので
そのときは(またか・・・)と思い、すご~く適当に答えた。

「いや~、鳥もいっぱいいたし、全然楽しかったですよ。
おじさんは千本山、登んないんですか」。

「そりゃぁ登るよ。でもいつも仲間と一緒で、
ひとりではさみしくてよう登らんなぁ」

まぁね。
ひとりより確かにふたりや気の合う仲間と一緒のほうがそりゃ楽しいかもしんない。
でも、ひとりで山を歩くのもいいもんですよ・・・・
といいたかったけど、やせ我慢のように聞こえそうだからいわなかった。

そんなおじさんでも
「次の集落の農協まで」という期限付きの車中で
孫の話とか、都会で働いてた話とか、
そういう話をぼんやり聞くのが私は好きだ。
ひょっとしたら、
「そういう話をぼんやり聞いて『へぇ~、そうなんですか』と相槌うってる私」
が好きなだけなのかも知れないけれど。

「自転車ごとヒッチハイク」は、
日本縦断中にはじめてやったのだけど、
乗せてくれた人のことは、全員くっきり覚えている。
名前や、何を話したか細かいことは忘れても、
その人がどんなやり方で
私の自転車をクルマに積んでくれたかってことは
不思議と忘れないのだ。
歩きの旅人ひとり拾うことでも、今の時代すごく勇気がいることだろうに
自転車の旅人を
「お前、そんないい自転車あるならとっとと走ればいいやろ」
なぁんていわず、坂の途中で拾ってくれる、
そういう物好きな人が私はほんとうに大好きだ。

「もう自転車はうんざりっ!」
と泣きたい気分のときに彼らのクルマに乗って、
(その多くは目線が高いトラックなのですごく新鮮!)
自転車だったら何10分もかかりそうな山道を
びゅんびゅん走り去りながら
「やっぱ、クルマは早いですねぇ~!」
と陳腐な感想をついもらしちゃう瞬間とか、

(やっぱり、この景色は自力で走って見たほうが感動したかなぁ)
と、どっかで「ラクしてしまった」引け目を感じるときとか、

どこかの場所で自転車ごと降ろしてもらい、
ほんの一瞬だけど、親や友達ともしないような会話をした人と別れ、
ちょっと不安になりながら、
でも再びひとりに戻って走り出すときの爽快感とか。

そういう、もろもろの気持ちを含めて
「自転車ヒッチハイク」は楽しい。
拾った人は(っち、へんなババァ拾っちまった)と思っているかもしれない。
ま、わざわざ自転車ごとヒッチハイクしてくれるような人も
大抵はかなり変わり者の「旅人」なことが多い気がするんですけどね。

写真は、京都で一緒に
レンタサイクルで町家めぐりしてくれた
Sさんと、Rさん。
これまた「会えてうれしかった」ふたり。
Sさんとは某誌のブログつながりだったから
初対面とは思えないくらい、
もう何年も前からの知り合いのようだった。
京都の町家にベストマッチなほっこり風、
なのに結構カゲキな発言をするSさんは噂どおりの面白い人だった。

「自転車は、最近、飲酒運転の取り締まりが厳しいんで
飲みにいくときにクルマ代わりの足で乗るくらいですかね~」
といいながら、
重いカメラバックと三脚をかついで誰よりも激走し、
素人の私にはわけわかんない京都のナビまでしてくれたRさんとは
そのうちまた絶対会える、いや会いたいと思う。

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by tinpunatabibito | 2006-02-16 04:17 | Comments(2)


流木作家への道

「カフェ・ド・陳腐」の看板できました。

湘南で拾った流木を
100均で買った彫刻刀でごしごし削っていたら、
腱鞘炎みたいになっちゃたけど、
「これは深夜の部活動なんだ」と思いながら、
けっこう夢中になってしまいました。

わたしの夢は、
沖縄の離島で「カフェ・ド・陳腐」を開くこと。

ただ、田舎に引っ込んでのんびりしたいってわけではなく、
それまでに、何冊かのスバラシイ本を創り、
日本の果てに暮らしていても
「センセイ、そろそろ次の書き下ろし、お願いできませんか」
と東京から続々と編集者がやってくる。
日本じゅうすべての人は知らないけど、
ごく限られた若者たちが
「じつはこの本を読んで旅に出ようと思ったんだ・・・」
と次の旅人に手渡してくれるような、
そんな本を創りながら、
あのキレイな夕陽が見られる島で
「オバァ、やっぱり島は癒されますね~」
と陳腐なことをほざく旅人相手に
毎晩おいしいオリオンビールを飲みたいのだ。

夢ですから。
夢はどんな大きなことを描いてもかまやしないのだ。

「お金も才能もないのにそんなのムリだ、やっぱ・・・」
と落ちていく日もあるけれど、
ラジオから気持ちいい音楽が流れてきたり、
誰かが「それ、いいっすね!」といってくれたりするだけで
沖縄の空みたいに気分は一瞬で晴れ渡る(←微妙に陳腐)。
来年の今頃は
「え~、そんなこといってたっけ?」
といっちゃうかもしれない程度の漠然とした夢だけど、
東京で一生暮らすつもりはないから、
そういうのもいいよねぇ・・・と思うのです。

で、その「カフェ・ド・陳腐」。
もしつくるなら、
誰も住まなくなったぼろい一軒家を借りて、
海で拾った流木とかビーチグラスとか浮き玉とか
そういう「拾い物」で作ったものをセンスよく飾った、
むちゃくちゃ楽しい空間にしたいのです。
ルルル~、「北の国から」の五郎さんか、お前は。


じっさいそういう部屋で暮らす島の若者もいたし、
粗大ゴミ置き場で拾った火鉢とかが置かれた「風居」(ぷい)という店もあった。
だからべつに新しいことではなんでもないんだけど、
昔から「いつかやってみたいなぁ」と思いながら
まったくできなかった暮らし。

買ったものは●●でいくらで買った・・・でおしまいだけど、
「拾って」「作った」ものには
いっぱいドラマがある。
そういうドラマがさりげなくあたりまえにあるお店をつくりたい。

そんな暮らしの第一歩として
買っちゃいました(笑)、電動ドリル&ドライバー。
なんだ、結局お金使ってんじゃんっ! ・・・・ってのが
まだまだ五郎さんに近づけない私の甘さですが、
拾った流木に穴あけするのにやっぱりあったほうがいいよ、と
とある流木作家の人に教わり、
しゃ~ない、来月からまたバイトしよう(涙)と決めて
またまた必要経費であります。
これから「あっ!」という作品、ばんばん作りますぞい。

今夜の夜行バスで、高知にいく。
車中1泊・高知の村に2泊、
その後はバスで移動して京都で1泊して翌日取材・・・
という強行軍の“出張”だけど、
仕事でも旅であることに変わりはない。
温泉と自転車とでっかい満月が待っている。
そろそろ、支度しないと。
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by tinpunatabibito | 2006-02-11 17:17 | Comments(0)


クリスさんがやってくる、やぁやぁやぁ!

静かなわが家に先週末、2通のエアメールが届いた。

1通は、ペルーの小さな小さな町から
あすかちゃんが出してくれたほのぼのレター。
郵便局がないから12月からずーっと持ち歩いていたというハガキは、
いかにもアンデスな太ったおばちゃんの腰に、
その子供がぴったりくっついて甘えている写真。
その絵葉書1枚くれるだけで私は十分うれしかったんだけど、
「書ききれないので増量することにしまーす。
ふぅ。これで気にせずかけるぞ。」
・・・と、便箋2枚足して、わざわざ390ドル払って封書で出してくれた
その気持ちがうれしかった。


しかも、あえて増量した便箋2枚には、

泊まってる小さな宿の
「いつもアロハシャツ着てキャップかぶった80歳になるおじいちゃん」が
あすかちゃんを見るとゆっくりゆっくり近づいてきて声をかけてくれる話とか、

そのおじいちゃんに借りたハエたたきを見て
「よく見たらハエたたきって空気穴みたく風をおこさないようになってるから
ハエが逃げないんだ。いやぁよくできてる」と発見した話とか、

まぁ普通は(何が「普通」かはさておき)、
「増量するまでないでしょう」的な話題があすかちゃんらしい文章で綴ってあって、
あぁ、旅してるんだなぁ・・・とこっちまで時間がゆったり流れた。
・・・・まぁ、今月は仕事ヒマなんで、始終ゆったりしてるんですが。

彼氏と世界一周サーフィントリップ中の彼女は
去年の5月中旬ごろ旅立ったはずだから、
もう9か月近く旅しているんだなぁ。

前回の絵葉書は、
私がバイトしていた礼文島の民宿あてに出してくれたんだけど、
届いたのは、私がすでに礼文島を発ったあとだった。
オーナーが名古屋の自宅に転送してくれたんだけど、
届いたのは、私がすでに名古屋を発ったあとで。
いっぱい転送シールを張られて、浅草のゲストハウスに届いたんだった。

まさに、「旅する絵はがき」。(←く~っ、かっこいいっ! 陳腐じゃないです)
あすかちゃんは、そのキャラクターには意外なくらい字がきれいで、
字がきれいで筆まめな女の子はこんなふうに人をハッピーにしながら、
たぶんこの先もいっぱい幸せをつかんでいくんだろうなぁと思った。
私も彼女ほど筆まめじゃないけど、
いったん書き出すととまらなくなって長々とどうでもいいことを書いてしまうタイプ。
でもなにぶん、汚い字でぐちゃぐちゃ書きなぐるから
もらった人が喜んでくれたかははなはだビミョウ・・・。
とうぶん旅はできないだろうけど(えぇ、せつないことに経済的に・・・)
いつか、帰るあてもないような長い長い旅の途中で
誰かにゆっくり、どうでもいいことをダラダラ書いてみたいなぁ。

もう1通は、北海道は利尻島で会って、
礼文島に着いた日の夕方、
一緒に8時間コースの一部を歩いたオーストラリア人のクリスさん。

タスマニア在住のクリスさんはもう50歳すぎてるおじさんだけど、
アウトドア系のライターさんで、
レベルはたぶんかなり違っても、いちおう同業者だ。
編集者で今は広島に住んでる同じオーストラリア人のマイケルと
一緒に北海道を旅していた。
MSRの社長とも知り合いらしく、
私が餞別でもらったテントの写真を撮って
社長に見せるといっていた(・・・ほんまかいな)。

たまたま2日続けて同じキャンプ場に泊まった旅人同士、
突発的に一緒に歩こうということになったのだけど、
すぐに島のおじちゃんが拾ってくれて、
3人で軽トラの荷台に乗って岬に向かった。楽しかったなぁ。
礼文島でバイトしたのも、
彼らとたまたま出かけて、礼文島・スカイ岬の、
まさにベストシーズンな花たちと夕陽を見ながら、
「あぁ、この島にもう少し長居したい!」
と思ったのがきっかけだったわけで。
あの日見た夕陽はたぶん一生忘れないと思う。

そんなハッピーな時間を共有したクリスさんが
今月末、雑誌の取材で白馬のスキー場にくることになり、
もしよかったら再会しよう・・・とメールをくれたのだ。
英語わかんないなりに、たぶんヒドイ英文で返事を出した。

東京に来るなら、日帰りでどっか近場の山にいきましょう、
ジャパニーズオールドスタイルのアパートでもよければ、
ぜひわが家に泊まってください、と。
(じいさんだし、ま、モンダイなかろう・・・)

笹塚のボロアパートの国際化も近い。
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by tinpunatabibito | 2006-02-06 22:32 | Comments(1)


山、海、そして夕陽・・・。

週末、奥多摩の山を縦走してきた。

一杯小屋という、酒呑みにはそそられる名前の山小屋に泊まって、
(あ、違った、「一杯水小屋」だった・・・。いま山の本見たら)
三ツドッケ、ソバツブ山、赤杭山・・・らへんを歩いてきた。
この間降った雪が残っていて、
でも、都会のアスファルトでベタベタツルツル、人々を滑らせる残雪と違って
サラッサラのパウダースノー。
雪球をこさえて誰かにぶつけようとしたら、
シャラ~っと青空に舞い散った。

山はいいね。
たった1泊2日なのに、
カラダをフル活動して、すごい濃い「旅」をしてきた気がする。

いろいろ書きたいことがあったはずなのに、
なんだか、いま、頭がからっぽだ。

月曜日は、
布団から起き上がるのもキツイような筋肉痛だったけど、
この勢いで海にもいこう・・・と思い、
午後から鎌倉に行ってきた。ちょいとロケハンもかねつつ。

島に行きました。
島つっても江ノ島だけど、
平日なのに観光客やカップルがいっぱいいて
すごくにぎやか、なのにのんびりした空気が「島」でした。

海もいいね。
駅の近くでレンタルした、
わが愛車のキャノン君よりはるかにメインテナンスばっちりの
スペシャライズドのMTBで海沿いの国道を走っていたら、
まだ日本縦断の旅を続けているようなキモチになれた。

「島」に着いたらもう日は傾いていて、
流木を探しに小さな浜に降りたら、
大きな夕陽が海に沈む直前だった。

夕陽は、写真で撮るとバカみたいにちっちゃくなる。
ただの陳腐な風景になってしまう。
このでっかくて赤い太陽は、
やっぱり肉眼で見るのがいいなぁ・・・と思いながら、
それでも、新しいカメラでパチパチ撮った。
すいません、いま、気分はすいれん。

この夕陽があと何分ぐらいしたら、
ヨナグニの海に沈むんだろう。

そう思っていたら、その夜、
ヨナグニのなおみちゃんから携帯にメールがあった。
「今日、西崎でサイトーさんと飲んだよ」って。

私がひとり、江ノ島で夕陽を撮っていた数時間後、
日本最後の夕陽もどっぷり落ちた
ヨナグニの「スナック西崎」で、
いままさに日本縦断自転車旅を終えたS.サイトーさんが、
「よしまる荘」のボスのハチローさんやなおみちゃんと
相当楽しく盛り上がっていたらしい。

なんか面白いですね、世の中は。
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by tinpunatabibito | 2006-02-01 00:14 | Comments(0)

    

いつかどこかで「陳腐な食堂」開店予定の、51歳キッチン見習いの雑記。
by tinpunatabibito
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