ビストロAでもBでも
開店前の仕込み中は
自分のウォークマンに入ってる音楽を
全曲シャッフルで聴いている。
いったい何曲入ってるかわからない。
シャッフルにして流してると、
えっ、これ誰?
って、初めて聴くような曲もある。
いつもおなじみの歌も
絶妙なタイミングで流れると、
ラジオから好きな歌が流れた瞬間みたいに
新鮮なときめきがあるから楽しい。
この間はRCサクセションの「スローバラード」が流れてるとき、
フロアの掃除してたNちゃんが
「この曲、好きです」と言ったから、
「素晴らしい! Nちゃんは若いのに
なかなかいい耳を持ってる!」と大喜び。
横で私のリアクションを見ていたシェフが
「うれしそうですね〜!」とやや呆れてた。
だっ
キヨシローを知らないハタチのお嬢さんが、
私がウォークマンに入れた古今東西の曲のなかから、
単純に「この曲、好きです」と言ってくれたことが、なんかうれしくて。
時代を超えて聴き継がれていく曲って
そういうことだよね。
パンクロックでもジャズでも昭和歌謡曲でも
好きなものは好き.。
いま聴きたい曲を手当たり次第入れてる。
おととい、10枚1000円でレンタルしたなかの
いまどきな一枚がこちら。
内山田洋とクールファイブ!
ある作家が
日本でいちばん歌が上手い、
そんなこと書いていたのは
前川清。
私もオートバイで北海道を旅していた
まだ20代のころ。
道東あたりの寂れたラーメン屋の有線から
ふいに前川清の歌声が流れてきて。
しみるな〜〜〜と思ったことがある。
いま、二度目の読書中の
「蜜蜂と遠雷」のなかに
「東京砂漠」を歌えるイギリス人が登場するのを読んで、
無性に聴きたくなって。
改めて聴くと
やっぱりいい。
日本のブルースが歌える前川さんには
もっともっと
いろんなジャンルの歌を歌ってほしい。
そう思うのは
私だけ、なんでしょうか?