自転車で日本縦断中にヘルパーとして3か月半、
「越冬」のためにヨナグニの民宿で働いた。
当時39歳、おそらくヨナグニ史上最高齢のヘルパーとして、
民宿の美人おかみミドリさんも真っ青の
あんなこんなをいっぱいやらかしました(笑)。
その民宿のオジイが話す
「映画俳優のKさんがうちに来たときの話」を聴くのが好きだった。
「Kさんはお酒は飲まない代わりに珈琲が好きでな。
あのはしっこの席に座って、珈琲を飲んでたよ…」
日本最西端の夕陽を眺めながら
海が好きなKさんはきっと、
心からくつろいだ時間をその席で過ごしていたんだろう。
久しぶりにテレビで映画を観ながら、
ヨナグニで過ごした愛しい日々を思い出す。
過去を振り返るのって、なんだか後ろ向きみたいだけど、
振り返る愛しい過去がいっぱいある大人になれて
ヨカッタな・・・って思います。
余談(?)ですが、
その民宿で出会った俳優Kさんと同じ呼び名のKちゃんが、
ずっと付き合っていたシンシア(仮名)と入籍します・・・とおととい電話をくれた。
就職試験にことごとく落ち、大学も留年、
人生の休暇のためにヨナグニに来た頃は20代前半で、
「オレ、宮沢賢治が好きっす・・・」な~んて青臭く話しながら
三角部屋を煙草の煙で充満させてたKちゃんがはや31歳、
大好きなヒトと幸せになって、ほんと、おめでとう。
「たぶんそう遠くないうちにトカラに遊びに行きますよ」
ヨナグニよりはちょっぴん早く夕陽は沈むけれど、
トカラで見る夕陽も素敵だから、
泡盛・・・じゃなく、
芋焼酎をさ、シンシアも交えて楽しく飲もう。