「自転車人」18号が本日、書店に並びました。
表紙&巻頭インタビューは、
武田真治さん。
・・・そう、キヨシローと「ツール・ド・鹿児島」を走り、
ラフィータフィーのサックスプレイヤーだった「
武田クン」だ。
2001年9月、鹿児島の妙見温泉「雅叙園」。
インタビューの開始前から何度もトイレに駆け込みながら
ドキドキ最高潮でキヨシローが現れるのを待っているとき、
すらっと細身の武田さんが通りがかった。
さっとお辞儀したら、武田さんも爽やかに頭を下げてくれた。
なんだか、飾らなくていい感じのヒトだなぁ・・・と思った。
まさか、そのときは8年後、
空に旅立ったキヨシローとのLSDの話を
彼から聞くことになるなんて思ってもいなかったけれど。
カメラマンのヤジマさんが汗だくで撮った表紙の写真、
美術館ふうに自転車を置こうと現場でアイデアを出してくれたのは、
武田さん本人でした。
キヨシローがバンド仲間に引き入れただけあって、
ただ、顔が美しいだけじゃなく、
「ものを創る」ことに対して真摯に向き合っているヒトだった。
前号はお休みしてしまった連載「ロードバイクで小さな村へ。」は、
わが出身地・愛知県の豊根村のことを書いています。
「趣味の雑誌だから、あまり生々しくならない程度に・・・」by編集長。
・・・そう、2009年夏、わが人生三度目の事故が
どんな状況で起き、そのとき私はどんな行動をとったのか。
村の紹介記事の終わりに、さらっと書きました。
これもまた、読者の人に「ふざけてる・・・!」と思われちゃうかもしれないけれど、
100%、フィクションなしのほんとの話です。
キヨシローにあこがれて乗り始めて
いろんな旅をするほどにロードバイクが好きになった。
それなのに、三度も救急車に乗ってしまった。
(・・・つーか、三度目はドクターヘリ・・・)
そんな、日本一(世界一?)どん臭い自転車人にとって
「はじまり」と「いま」がつながった「自転車人」18号であります。
「もう自転車はやめたほうがいい・・・」
事故のあと、いろんな人から言われ続け、
昨日も、今日も、複数の人からこんこんと言われた。
私のことを心配して言ってくれる人たちに
「いえいえ! 好きだから乗り続けますよ~!」って
ノーテンキに言っちゃう大馬鹿野郎でいたいと思いつつ、
さすがに、事故も三度目となると、
へらへらと笑えなくなってしまった今日この頃。
「そんなに深刻に考えないで、
乗って楽しいんだったら、ムリしない程度に乗ればいいよ。
ただ、トシとってから(スポーツバイクに)乗り始めたから、
路上の危険な信号をいっぱい見逃しているんじゃないかな。
ロードバイクを復活する前に、MTBで森を走ってみたら?
だいぶ変わると思うよ」
自転車界の第一線で活躍する先輩ライターY・Sさんが先日アドバイスしてくれた。
単純に「危ないからやめろ」じゃなく、
安全に乗りたいならこうすれば?・・・と
具体的なアドバイスされたのはキヨさん以来で、
やっぱり、とことん本気で自転車が好きな人は違うなぁ・・・とうれしかった。
とりあえず、あれもこれも、
鎖骨がくっついてから考えよう、と思います。
自転車で旅しながらふわ~っとココロが開放されていく瞬間を
もう一度、どこかの路上で味わえたらいいなぁ、と、
笹塚の片隅で静かに、地味に願うだけ、今は。
助けてくれた人、心配してくれた人、
そして、こんな超ダメだめ自転車人を応援してくれるキトクな人、
いろんな人に感謝するキモチを一生忘れないでいよう。