この一週間、元気がわいてこなかった。
ネガティブな発言はしない主義なので、
落ちているときは眠るに限る。
世間なんてやつと隔絶して、
昼も夜も関係なく、ぐーぐー。
そう、ここんとこの私は
水木しげる先生が描く
目玉オヤジそのまんまだった。
誰にも会わず、
ひたすら
地味 な一週間。
これって、約1か月の入院生活で
昼夜問わず寝る「なまけぐせ」がついたのかなぁ・・・。
それとも、
東京に帰ったとたん、
いろいろシビアな現実を目の当たりにして
現実逃避したくなっちゃったんだろうか・・・。
いやいや。
退院したといったって、
やっぱり、大事故の後なんだから
カラダが本能的に「静養」を求めているんだよ・・・。
どれがほんとうなんだか、
どれだけジブンを甘やかしていいものかわからなかったけど、
たまたま図書館で借りた
水木しげるさんの名言を集めた『本日の水木サン』の言葉に従った。
(3月11日)
人間は眠ることによってかなりの病が治る。
私は“睡眠力”によって傷とか病気を
秘かに治し、今日まで“無病”である。
私は“睡眠力”は“幸福力”ではないか、と思っている。
水木サンって、言葉も絵もすごいな~。
うんうん、
今は眠りたいだけ眠ってていいんだよ・・・と
ネムリ薬をもらったみたいだった。
水木サン推奨の「睡眠至上主義」で
しばらくはのんきにいくつもり。
私はあえて、「がんばらない」けど、
がんばってほしいのは、私の鎖骨くん。
これは、事故直後に撮ったレントゲン写真。
クールな看護婦さんが
「かとうさん、見事にぽっきりいってますね~!」
と思わず笑ってしまったほど、「ぽっきり」っぷりがいい。
そして、こっちは、
1週間前に撮ったレントゲン写真。
哀しいことに、ほとんどくっついてない。
いや、むしろ離れていた。
ご近所のお医者さんいわく。
「うーーん、これはひょっとしたら、
手術したほうがいいのかなぁ?
うちじゃ判断できないから、もっと大きい病院に行って」
・・・・・丸投げですか~、先生(涙)。
結局、おととい大病院に行って
再度レントゲン撮ってきた。
「このぐらい離れていても、くっつく人はいるからね~。
いま手術しても3か月後にしても状況は一緒なので、
3か月ぐらい様子を見ましょう」・・・・ということになった。
思わず、すがるように先生に聞く。
「骨がちゃんとくっつくようになるには
どうしたらいいんですか!?
牛乳とかでカルシウムをいっぱいとるとか・・・?」
そしたら先生、
「それは次回、
また事故したときに骨が折れにくくするためだね」と、
くすっと笑っていうのだよ。
「じゃあ、栄養とる以外になにしたらいいんですか!」
先生はいった。
「
胸を張る、ことかな~?」
なるほど・・・。
しょーもないけど、確かにそのとおりかもしれない。
鎖骨をくっつけるためにも、
転んでばかりのジンセイを明るく生き抜くためにも。
それがいちばん大事なことなのかも。
大リーグ養成ギブスのような鎖骨ベルトをぎりぎりしめて
いじけ気味な背すじもしゃんとして。
おらおら、そこの老いぼれバ~サン!
胸を張って生きるのさ~。
過去に鎖骨をぽっきり折っても
きっちりくっつけた経験者の人がいたら、
鎖骨復活の秘訣を教えてください。ぜひ!
(おまけ①)
やっぱり、食生活でも骨にがんばってもらおうと、
牛乳たっぷりクラムチャウダーもどきを作ったりしました。
(おまけ②)
私が入院中、南の島でオシゴト(お遊び?)の
雑魚党漁労長、奥山英治さんが撮影に成功した
イリオモテヤマネコの子猫ちゃん。
島のヤマネコセンターにも貼られているらしい。
かわいいなぁ~。
そっちもいろいろあるだろうけど、
がんばれヤマネコ!
(キミを撮影したヒトは、
さりげなくお見舞いメールをくれる、心のあったかいヒトだよ)